【ジャメヴ:未視感】
■ジャメヴ:未視感 〔ジャメビュ・ジャメブ〕
■すでに経験して慣れ親しんだことがらが、まるで はじめての経験のように感じられる。
■ジャメヴはある種の記憶喪失 やてんかんで生じる。
■ジャメブ、ジャメヴュとも呼ぶ。
■⇔デジャヴ:既視感 〔デジャビュ・デジャブ〕
■一度も体験したことがないのに、
■すでにどこかで体験したことのように感じること。
■デジャブ、デジャヴュとも呼ぶ。
□Wikipedia Link : 既視感
□X51.ORG Link : カプグラ症候群
本日、初めてのジャメヴ体験。
デジャヴは今まで数えきれないほど経験してきたけれども、ジャメヴを味わったのは今日が初めて。
存在を知ったのが高校生くらいの頃で、以来何度も経験してみたいものだと考えていたが、とうとう身に降ってきた。
銀座からの帰路、常磐線車両から足を踏み出し松戸のホームへ降り立った瞬間、違和感に包まれた。
ここ … どこ?
知ってはいるような気がする、けれどここは未踏の地だ
という感覚。
松戸駅 … で降りなかったっけ?
ホームをうろうろし、改札階へ上がる階段の前まできても、どうやってホームから出ればいいのかわからない。
この階段 … でいいのかな?
初めて訪れた駅で「どこへ行けばB5出口へ行けるの?ここはC1?C2?どっちがB?」という、あの典型的な迷子の感覚に近い。
しかしながら、ただ迷っているのではなく、周りの空間に対する違和感がものすごい。
周りの空間が非常に不安定に感じ、そこに存在するはずの自己も不安定に感じる。空間に置かれた様々な存在に対し、絶対的な確信を持って「これはあれだ、ここはあそこへ行く」と理解することができない。
数分間辺りをきょろきょろきょろし、いつも無意識に選ぶはずだったような階段を、無理矢理ここだろうと仮定し、上がっていく。
階段を上がりきれば当然、改札が現れる。
体は改札へ向かうが、本当にこっちへ向かっていいのか、ここはいつもの松戸駅なのかという確認作業で頭がいっぱいになり、視線はかすかに震える。
不安定ながらも足は止まらず、改札をくぐる。
改札を出て数歩、「普通の」感覚が戻ってきた。
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