20081125

遠足。


 供のころの記憶の中で、自転車で「遠出してるつもり」の距離を出してみた。



幼稚園 :[0.8km]補助輪付き自転車で数人の園児だけで公園まで。帰路で迷子。
小学3年:[5.3km]友達4人で砧公園まで。子供だけでの初めてのまともな遠出。
中学2年:[5.5〜6km]テニスの試合があった砧南中学までを部員と。
中学2年:[19.2km]祖母宅のある小田急線柿生駅まで。
中学3年:[3.8km]友人が受験するつもりだった佼成学園まで。
中学3年:[3.8km]古本屋巡りの新たな開拓地として京王線沿いを永福町駅まで。

高校3年:[13.9km]多摩川花火大会後、宿河原から徒歩で下北沢まで帰宅。

高校通学:[4.8km]通学路。







 離はまるきり違うけど、それぞれで「遠出感」があるから記憶に残っている。

幼稚園のころは帰りにみんなに置いていかれ、
泣き叫んでいるところを肉屋のおばちゃんに保護され、
通報された後に自転車ごとパトカーに護送されて帰宅した。

小学校の時の砧公園はすごく遠くて、とにかくわくわくしてた。
柿生は突然思い立ち行ってみたら結構遠かった。いつも車から見る景色を、
自転車から見るのがとにかく新鮮だった。帰りが大変だった。
中学2〜3年で、小田急、京王、世田谷線沿線の商店街を回るのが好きになった。
安くておいしい団子屋とか、良い雰囲気の古本屋とか、
怖いおっさんがいる玩具屋とかを発掘するのが楽しかった。


徒歩の時は特に楽しかった。
高校の友達と5人で花火大会へ行き、帰りは最寄り駅が混むから、という理由で
一駅区間を歩いてから電車に乗るつもりだった。
しかし、登戸まで歩いても結構な混雑。
その中でなんとか代表者が人数分の切符を購入する。
ここで、切符を待っていたぼくらの中で
「一駅歩いたら全部歩いてしまえ」という素晴らしき若さが発動。

切符はどうするんだ、ということで
じゃあバツゲームをして、まだ切符を買えていない
女の子だけの集団を見つけて売りつけてこよう、ということに。

そして悠々歩き出す男5人21時頃。

目的地はなぜか下北沢。
登戸から世田谷通りを通り、東京都へ入る。
まだまだ元気。騒ぎながら橋を渡る。
ただ歩くのも退屈なので、
「マンホール3つごとにじゃんけんをして負けたらみんなの荷物を押し付ける」
ゲームをすることに。
さらに、累計で一番負け越したやつがみんなに牛丼をおごる。

これが原動力になり走ったり歩いたり笑ったりで楽しく道中が過ぎる。
しかしながら、みんなの負けが込んでくると積もってきた無駄な体力消費に
だんだんと口数が少なくなってくる。
マンホール3つ分て頻度高い。
せめて5つにしよう。
そのうち、
「じゃんけんぽい」
くらいしか声を発さないのが、環八を過ぎた当たりから。
やっとこさ環八といっても下北沢まではまだまだある。
結局、ゴールした時には空は白けていた。

一人当たりの負けカウントがだいたい100〜150くらいだった気がするから、
500〜600回くらいじゃんけんをした事になる。

なんて美しい思い出。
  
  
  

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